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2007.11.25    カテゴリ:  未分類 

   平面化への挑戦

Kazuhiro Talk

今日は平面化への挑戦を始めた初期の個展作品を取り上げます。

『白露の頃』
白露の頃1


↓本文は下のリンクからお進みください↓                                     

白露の頃2

この作品はたしか9月の頭に描き上げた、
平面化作品1~2作目だったと記憶しています。
ちょうど仕事で帰省していた私は、
アトリエから父が見慣れない色調の絵を持ち出したので
ワクワクして覗き込んだのを覚えています。

この夏の佐賀の空はきれいな入道雲が多く見られ、
親子であの雲は絵になると写真を撮りまくっていました。
今までにない季節感の絵に少し薄暗い我が家の座敷が
ぱ~~~っと明るくなりました。
水田から蒸発した湿気でむ~んとする佐賀の水田地帯の
暑さと日差しがよく描けたのではないかと思います。

この絵は平面化への取り組みを意識しだした時の作品なので
これまでの写実性を大分残しています。
我が家では書き上げた絵や、途中意見を聞きたい場合、
父は決まって絵を母屋の座敷に持ってきます。
そこで私や母の意見を聞き、またアトリエに籠ります。
この絵についてもあれこれ意見がでました。

白露の頃3

平面化しきれていないところは父の迷いの表れでもあり
それだけ画風を変えるということが困難で
作家にとっては怖いということです。

ただ、私は全体的に平面化しなかったのはかえってよかった
のではないかと考えています。
そのせいで絵にインパクトが生まれていますし、
佐賀の夏の空気が表現できたのかなと。

佐賀の空について

この夏の帰省時に気になったことがあります。
佐賀の空がおかしい。
佐賀にお住まいの皆さんお気づきになっていらっしゃいませんか?
父が『白露の朝』を描けたのは
絵になる奇麗な雲との出会いがあったお陰ですが
雲がきれいすぎるんですよ。
入道雲の発達がえらく目立ちました。以前はあそこまでではなかったはずです。
あの手の雲が毎日のように発生するということは、
それだけ空には凝結核となる粉塵があるということです。
中国や朝鮮半島から飛来する『何か』が確かに増えているようですね。

また、私は現在森林生態学を研究していまして、
帰省時にはほぼ毎回脊振山のブナを調査にいきます。
1集団の個体数は非常にすくなく、5個体くらいでしょうか。
だいぶ人が持ち込んだと思われる根痘癌腫病がみうけられました。
気象庁の測候所周辺では酸性雨の被害もあるようで・・・。
富士山周辺に分布するブナはだいたい3年周期で
豊作年(たくさん実をつける)となります。
脊振山頂付近はおそらく昨年が豊作年だったと推察されました。
この辺のサイクル観察も続けていこうと思います。

自然とは移ろいゆくもので、
人間は自らのエゴでもって人為的『自然』を保持しようとします。
造形的植物群と情景を『保全』ということばでもって
自らの愚かさに気づくことなく正当化しようとする。
私はそこにゆがめられた真実と誤解があることを伝えていかねばならないし、
道は違えど父も絵を通して真実を人に伝えていく仕事をしていかなくてはいけません。

話がちょっとあらぬ方向にそれましたが、
遠い将来、父の描いた絵が未来人の歴史的資料となって、
20世紀から21世紀にかけて北部九州の大気環境がどのような
状況にあったか、きっと貴重な情報源になるのだろうなと思います。
絵描きって、実はそういう役割も歴史的に果たしているんですよね。

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