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2007.10.06    カテゴリ:  Archive 

   春の院展制作記録

Kazuhiro Talk


大作製作中後姿




父は現在、年2回の院展出品(春と秋)と秋1回の個展活動を行っています。
それ以外の期間は院展出品用大作とレベルアップのための取材活動(スケッチ)
を行っています。その中でも来月行うような個展活動は、新しいモチーフを探したり、
技術を習得・新しく編み出すための非常に充実した修行のひとつです。
と同時に、1年間の生活費を稼ぐ深刻なイベントでもあります・・・。


個展やスケッチを通した自力・他力の修行を経て、院展出品により大家のご指導を仰ぎ、
その結果を受けてさらに修行を重ねる。
父はこれをひたすら繰り返してきましたし、今後も死ぬまで続きます。


今日はそんな父が出品している日本美術院展・春の展覧会に出品した作品
『雪間(ゆきま)の春』(2005年春)の制作記録(母のメモがネタ帳)
と2007年春出品作品の制作過程(写真3点、2005年の絵がなかったので)
をご紹介したいと思います。

まずは『雪間の春』シリーズ2007年度版
の制作経過を特別にお見せしましょう♪
(ふつうは見せません)
画像は右から左への順です。


まずは墨入れから入ります。
大きさは150号です。
雪間の春1


父はこのあたりからかなりピリピリしだします。
小さき時は八つ当たりされるのが嫌で
さっさと自分の部屋に退避していました。(100%愚痴)
雪間の春2


日本画は天気が悪いと発色の確認が難しく
また絵の具もなかなか乾かないので仕事が進みません
当然父は不機嫌になります。
絵描きとは大変気難しい生き物です。
雪間の春3

徐々に仕上がっていく様子がお分かりになるでしょうか?
本作品は制作開始からおよそ2か月かかりました。



******************************************************************************************


母日記より


2005年
・2月6日
数日前の積雪が溶けているかもと昼前急に思い立ち、三瀬方面へ。母も同行。
途中、道の駅にてお手洗いと買い物に母が時間をとったので
『日が照って雪がとけきっちゃうじゃないか』
と父が母にプリプリ。

富士町の道路で父があたりをつけていたところを少し過ぎたところでGoodなところを発見。
ついでに、やまびこの湯方面へ。
これが良かったと母は言う。

やまびこの湯の近くにある田んぼで素晴らしい出会いが!
それが今回のモチーフ。
雪、時、等など、いろんなたまたまと一期一会の重なり合いに感謝。

・3月13日
母が題名についての参考に資料をあたっていたら、
まさにぴったりの言葉を発見。
外出寸前の父を呼び止めて母が提案。
父も大絶賛してほとんど決定。

母がみつけた資料
千利休が愛誦したうた
 『花をのみ 待つらん人に 山里の 雪間の草の春を見せばや』
作者 藤原家隆 (1158~1237) 鎌倉前期歌人
新古今和歌集 撰者の一人 同集に43首入っている。
歌の特徴・・・巧緻な表現の中にも率直い抒情がとおっていて
        さらりと清らかな味わいを有す
性格は素直で温厚かつ叙情的資質が豊か 晩年まで
『花をのみ~』は36歳での作
この歌が千利休の茶道の理念に深い影響を与えたと伝えられている。
By『南方録』


雪間(ゆきま)とは・・・ 春の季語
春になって雪がところどころ消えて土が見え始め
雪と土のまだら文様のようすを言う。
ゆえに本当は作品題名を『雪間』とすべきかもしれないが
解されやすさを考えて『雪間の春』となった。

ちなみにこの作品は雪解田でも??と考えたのだが
一期一会への思いが勝ったともいえる。


・7月26日
追加エピソード
九翔会展初日、福岡三越にてO先生たちとの歓談にて
 若い頃、友人の医師より、君ももっと教養をとすすめられ
岡倉天心先生が英文で書かれた千利休についての文章を
日本語に訳したものを渡され読んだことがあると・・・


父は帰宅後、即我が家のお宝本(故下川千秋先生形見の岡倉天心全集)
にてあたってみた。
 第3巻 日本の覚醒、茶の書 
 P225~、第7章、茶の宗匠の中に、くだんの歌も入っている(P226)

・8月12日
150号『雪間の春』東京へ送り出し

・8月22日
院展入選!! おんめでとう!


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